2.5.4 画質調整、プライバシーゾーンを設定する[画質]
カメラページの[画質]タブをクリックします。(→設定メニューの表示・操作のしかた:2.2.1 表示のしかた2.2.2 操作のしかた
各項目の[詳細設定へ>>]ボタンをクリックすると、詳細設定画面が別ウインドウで表示され、[画質]タブに表示されている画像を見ながら設定を行うことができます。
ここでは、画質調整、プライバシーゾーンを設定できます。
[画質調整]
[詳細設定へ>>]ボタンをクリックすると、画質に関する設定画面が別ウインドウで表示されます。(→2.5.4.1 画質の調整を行う(画質調整画面)
[プライバシーゾーン]
[詳細設定へ>>]ボタンをクリックすると、プライバシーゾーンに関する設定画面が表示されます。(→2.5.4.3 プライバシーゾーンを設定する(プライバシーゾーン設定画面)
2.5.4.1 画質の調整を行う(画質調整画面)
カメラページの[画質]タブで、「画質調整」の[詳細設定へ>>]ボタンをクリックします。(→2.5.4 画質調整、プライバシーゾーンを設定する[画質]
画質の設定は別ウインドウで表示された設定画面で行います。値を変更すると、[画質]タブに表示されている画像にも、変更した内容が反映されます。
重要
JPEG / H.264のアスペクト比が「16:9」に設定されている場合、下図のように4:3のアスペクト比の画像から切り出して表示しています。そのため、画質調整機能は、アスペクト比を「16:9」に設定している場合でも、表示されていないエリアの明るさの影響を受けます。
画質調整機能は、「アスペクト比」を「16:9 」に設定している場合でも、アスペクト比4:3 の画角を対象に動作します。
 
[暗部補正]
暗部補正機能を有効にするかどうかをOn/Offで設定します。暗部補正機能を使用すると、画像の暗い部分をデジタル画像処理によってより明るくすることができます。
On:暗部補正機能を有効にします。
Off:暗部補正機能を停止します。
初期設定:Off
重要
「暗部補正」を「On」に設定すると暗い部分のノイズが増えることがあり、また暗い部分と明るい部分の境界付近が、他の暗い部分・明るい部分よりも暗く、または明るく表示されることがあります。
[逆光補正(BLC)]
逆光補正(BLC)機能を有効にするかどうかをOn/Offで設定します。
逆光補正機能は、画像のより明るい部分をマスクエリアとして設定することで逆光を補正します。
On:マスクエリアが自動で設定されます。
Off:マスクエリアは自動で設定されません。マスクエリアを手動で設定する必要があります。
初期設定:Off
[マスクエリア]
「逆光補正(BLC)」を「Off」に設定すると、画像の明るい部分にマスクをかけて、逆光を補正できます。
マスクエリアの設定方法については、2.5.4.2 マスクエリアを設定するをお読みください。
[光量制御モード]
光量制御を行うモードを以下から選択します。
フリッカレス(50 Hz)/フリッカレス(60 Hz):照明による画面のちらつき(フリッカー)を自動補正します。地域によって50 Hz/60 Hzを使い分けます。
ELC(最長露光時間):シャッター速度を最長露光時間までの範囲で可変させ、自動的に明るさ制御を行います。
ELC(1/30s)/ELC(3/100s)/ELC(3/120s)/ELC(2/100s)/ELC(2/120s)/ELC(1/100s)/ELC(1/120s)/ELC(1/250s)/ELC(1/500s)/ELC(1/1000s)/ELC(1/2000s)/ELC(1/4000s)/ELC(1/8000s)
初期設定:ELC(1/30s)
お知らせ
最長露光時間を短くする(〜 1/8000)と、動きの速い被写体でもぼけにくくなります。
最長露光時間を短くすると、感度が落ちます。
最長露光時間の設定によっては、フリッカーが発生する場合があります。
フリッカーが発生した場合、以下に設定すると改善されます。
電源周波数が50 Hzの場合:3/100 s、2/100 s、1/100 s
電源周波数が60 Hzの場合:3/120 s、2/120 s、1/120 s
さらにフリッカーが残る場合はフリッカレス設定にしてください。
フリッカレス設定においても、非常に明るい照明下ではフリッカーが発生する場合があります。また、「明るさ」ボタンで画面を暗く設定するとフリッカーが発生しやすくなります。
フリッカレス設定、ELC(1/2000 s)以下の設定では、「明るさ」ボタンをクリックしても画面の明るさが変化しない場合があります。
フリッカーが発生した場合は、以下の方法によりフリッカーが軽減される場合があります。
カメラの向きを変えて被写体の明るさを抑える
「明るさ」ボタンをより明るく設定する
[ゲイン]
ゲインの調節方法を以下から選択します。
On(High)/On(Mid)/On(Low):被写体の照度が暗くなると、自動的にゲインが上がり画面を明るくします。()内のHigh/Mid/Lowはゲインのレベルです。
Off:ゲインを常に固定した状態で撮影します。
初期設定:On(High)
[オートスローシャッター]
オートスローシャッターは、MOSの蓄積時間を調整して電子感度アップを行います。
設定できる値は以下のとおりです。
Off(1/30s)/最大2/30s /最大3/30s /最大4/30s /最大8/30s
初期設定:Off(1/30s)
重要
「オートスローシャッター」を設定すると、フレームレートが下がります。また、画像内にノイズおよび白い点(傷)が見える場合があります。
お知らせ
「最大8/30s」に設定すると、8倍までの間で自動的に電子感度を上げます。
「ゲイン」を「Off」に設定した場合や、ELC(最長露光時間)を1/30以外の設定にした場合は、オートスローシャッターがOff(1/30s)に設定されます。
[簡易白黒切換]
白黒画像とカラー画像の切り換え方法を以下から選択します。
Off:カラー画像が選択されます。
Auto:カメラの周囲の明るさ(照度)が約4 lx以下で白黒画像に切り換えます。なお、画像が切り換わるまでに、時間がかかります。
初期設定:Off
[ホワイトバランス]
ホワイトバランスの調節方法を以下から選択します。
Rボリューム(赤色の調節)またはBボリューム(青色の調節)で白の色合いを調節します。
ATW1:自動色温度追尾モードに設定します。カメラが光源の色温度を継続的に確認し、ホワイトバランスを自動調節します。動作範囲は約2700 K〜6000 Kです。
ATW2:ナトリウム灯下での自動色温度追尾モードに設定します。ナトリウム灯下でカメラがホワイトバランスを自動調整します。動作範囲は約2000 K〜6000 Kです。
AWC:自動ホワイトバランスコントロールモードに設定します。光源が固定されるため、光源が変化しない場所での撮影に適しています。動作範囲は約2000 K〜10000 Kです。
初期設定:ATW1
お知らせ
以下の条件に該当する場合は、忠実に色を再現できないことがあります。この場合は「AWC」に設定してください。
大部分が濃い色の被写体
抜けるような青空および夕暮れ時の太陽
照度が低すぎる被写体
「AWC」を選択した場合は、[設定]ボタンをクリックしてください。
[Rボリューム]
画像の赤色を調節します。
カーソルを「+」方向に動かすと、赤色は濃くなります。カーソルを「−」方向に動かすと、赤色は薄くなります。[リセット]ボタンをクリックすると、初期設定に戻ります。
初期設定:128
[Bボリューム]
画像の青色を調節します。
カーソルを「+」方向に動かすと、青色は濃くなります。カーソルを「−」方向に動かすと、青色は薄くなります。[リセット]ボタンをクリックすると、初期設定に戻ります。
初期設定:128
[デジタル・ノイズ・リダクション]
デジタルノイズリダクション機能を使用すると、低照度時、自動的にノイズを低減します。ここでは、デジタルノイズリダクションの効果のレベルをHigh/Lowで設定します。
High:効果大ですが、残像が多くなります。
Low:効果小ですが、残像は少なくなります。
初期設定:High
[クロマレベル]
クロマレベル(色の濃さ)を調節します。
カーソルを「+」方向に動かすと、色は全体に濃くなります。カーソルを「−」方向に動かすと、色は全体に薄くなります。[リセット]ボタンをクリックすると、初期設定に戻ります。
初期設定:128
[アパーチャレベル]
アパーチャレベル(輪郭補正)を調節します。
カーソルを「+」の方向に動かすとシャープな画像になり、「−」の方向に動かすとソフトな画像になります。[リセット]ボタンをクリックすると、初期設定に戻ります。
初期設定:16
[ペデスタルレベル]
カーソルを動かして画像の黒レベルを調節します。
カーソルを「+」方向に動かすと、画像は明るくなります。カーソルを「−」方向に動かすと、画像は暗くなります。[リセット]ボタンをクリックすると、初期設定に戻ります。
初期設定:128
[閉じる]ボタン
画質調整画面を閉じます。
2.5.4.2 マスクエリアを設定する
「逆光補正(BLC)」を「Off」に設定すると、画像の明るい部分にマスクをかけて、逆光を補正できます。
1.
画質調整設定画面を表示します。(→2.5.4 画質調整、プライバシーゾーンを設定する[画質]
2.
「マスクエリア」の[開始]ボタンをクリックします。
境界線が表示され、[画質]タブ上に表示された画像が16(4×4)に分割されます。
お知らせ
マスクエリアは、「アスペクト比」が「4:3」の場合に設定できます。マスクエリアの設定後に「16:9」に変更すると、マスクエリアの設定は保持されます。
3.
マスクをかける分割エリアをクリックします。
クリックした枠がマスクエリアに設定され、白色になります。マスクを解除するには、マスクエリアを再度クリックします。
4.
マスクエリアを設定したら、[終了]ボタンをクリックします。
[画質]タブの画像の上から枠が消えます。
お知らせ
設定したマスクエリアをすべて解除する場合は、[リセット]ボタンをクリックします。
2.5.4.3 プライバシーゾーンを設定する(プライバシーゾーン設定画面)
カメラページの[画質]タブの「プライバシーゾーン」の[詳細設定へ>>]ボタンをクリックします。(→2.5.4 画質調整、プライバシーゾーンを設定する[画質]
撮影場所(画像)の中に表示したくない部分がある場合、その部分をプライバシーゾーンとして表示しないように設定できます。プライバシーゾーンは2か所まで設定できます。
[エリア]
設定したい範囲をマウスでドラッグすると、プライバシーゾーンとして設定されます。各ゾーンは重なって設定することもできます。ゾーンは作成順にプライバシーゾーン1と2に設定できます。
[表示形式]
プライバシーゾーンの表示形式を以下から選択します。
塗潰し:グレーで表示されます。
Off:表示しません。
初期設定:Off
お知らせ
プライバシーゾーンは、隠す対象よりも広めに設定してください。
[閉じる]ボタン
プライバシーゾーン設定画面を閉じます。